実は私は、ライターになるための勉強をしたことがありません。
そんな私が、なぜ40歳を過ぎてからライターデビューをし、いきなり大手メディアで記名原稿を書かせていただけたのか? 不思議に思う方も多いかもしれません。
ライターの勉強なんてもしたことがなかったけれど、子供の頃から作文を書くのは苦ではなかったので、気軽に引き受けました。
ところが!
原稿を引き受けてから全く文章が書けない自分に気づいたのです・・・
取材に行って原稿書くのは、人が言った言葉をそのまま書けばいいのだから簡単だと考えていました。今から思うと、私はなんて莫迦だったんでしょう。
私が取材に伺ったのは、ロボット関係です。当時も今も最先端技術。大学の先生や研究者の方々がお話しする内容を、ロボットコンテストを見ているだけで専門知識のない素人が理解できるはずがありません。
「自分が理解できていない事を書くことができない」
私はこの時に痛いほど知りました。
原稿書くたびに、ちゃんと話を聞いていたのになんて書いたらいいのかわからない。私は、なんてバカなんだろう。と比喩ではなく本当に泣きながら原稿を書いていました。
そんな毎日の中で「なぜ、自分は原稿を書けないのか?」「どうやったら文章がスラスラ書けるんだろう?」と考え続け工夫を続けてきました。
それが今の私の文章講座の基本になっています。。
もし私が、何の苦労もなく文章を書けていたら、今こうして皆さんに文章講座をすることはできなかったでしょう。