「文章が、上手に書けません」
「自分の考えたことが、書けない」
「上司に注意されても、どう直したらいいのか分からない」
文章講座にご参加いただいた方からは、
そんな悩みをよく聞きます。長年、悩んできたからでしょう。
皆さん、文章を書くことに苦手意識をもってらっしゃいます。
でも、それ、勘違いです。
多くの方は、文章を書くのが苦手なんじゃありません。
文章の書き方を知らないだけです。
だって、習ったことがないんですから!
「小学校の頃から、国語の授業があったから習っている」
「子どもの頃から作文や読書感想文は苦手だった」
そう思うかもしれません。
けれど、皆さん、小学校に入学した頃を思い出してみてください。
夏休みに、読書感想文や絵日記の宿題が出ませんでしたか?
今は事情が違うかも知れませんけど、
私が子どもの頃は、1年生の夏休みには絵日記と読書感想文の宿題がありました。
4月に入学して「あいうえお」の書き方を習い始めたばかりで、
7月後半の夏休みの宿題が、読書感想文……
ちょっと、先生?
まだ、読書感想文の書き方、教わってません!
当時はまったく気づいてなかったけど……(笑
習っていないのに、宿題に出されたんだから、これって無茶ですよねぇ。
たとえて言うなら、
泳ぎを教わったことのない子をいきなりプールに放り込んで
「さぁ、泳げ!」って感じでしょう。
必死でジタバタと手足を動かして、プールサイドに上がったら
「もうヤダ! プールなんて嫌いっ」
となるのは、当たり前ですよね。
私の場合は、作文は得意でした。
幼稚園の頃から、ご飯を食べるよりも本を読むのが好きな子どもだったので、見よう見まねで文章も書けたんですね。
おかげで文章を書くことに、苦手意識を持たずに大人になれたのですが……。
実は、ライターの仕事をするようになって、
「書けない!」
「何を書いていいか分からない」
「ど、どーしよー・・・・」
というパニックに陥ったことがあります。
「あります」というよりも、毎回、書けなかったんです……。
それまでの私は、友人から「文章が書けない」と相談されても、
「書けない」というのがどういう状況なのか、まったく理解できず
「考えたことを書けばいいんじゃない?」と、ピントの外れた返事をしていました。
自分が書けない状態になって、ようやく、友人の気持ちが分かったのです。
それから、仕事が入るたびに、なぜ書けないんだろう。
どうやったら書けるんだろう。
と、試行錯誤を繰り返してきました。
書けないのには、原因がありました。
文章を書くための準備が必要なことも分かりました。
私がライターの仕事を始めた頃は、
また、世の中に文章の書き方を解説した本が少なくて、
自分で必死になって、考えたり工夫したりしてきました。
文章読本の類いを見つけると、すぐに購入して、勉強しました。
そうやって、書けずに悩んだ時期があったから、
今は、かつての私と同じように悩んでいる方に、伝えることができます。
文章を書くのが苦手なのは、あなたのせいじゃありません。
書き方を知らないだけです。
ポイントとコツを知れば、大丈夫!!