文章講座に参加くださる方々は、
それぞれ自分の書く文章に悩みを持っています。
講座のあとに、個別質問で相談をしてくださる方もいらっしゃいます。
先日は
「ボキャブラリーが少なくて……。どんな勉強をしたらいいですか?」
と質問がありました。
具体的に、どんな点で困っているのか伺ったところ
「文末が単調になってしまいます」
それ! 多くの人が悩んでいます。
ちなみに私も、悩みます。文末に変化をつけるのであれば、
「です・ます調」よりも「だ・である調」の方が変化パターンが多いので単調にならずにすみます。
新聞もネットもニュース記事は「だ・である調」ですね。
文末に変化はつけやすいものの「だ・である調」は、断定的で硬い文章になりがちです。読者に伝える印象を柔らかくしたいときには、自然と「です・ます調」になるでしょう。
「です・ます調」は変化がつけづらいので、文章が単調になりがちです。単調な文章はリズム感に掛け、読んでいても退屈に感じてしまいます。
気持ちよく読み進めてもらうためにも、変化がほしいところ。
効果的な勉強の仕方としてオススメしたいのは、プロが書いた文章を読むこと!
ありきたり過ぎる答えで申し訳ありませんが、これが一番の近道です。
自分が好きな作家さんや、コラムニストがいたら「文末に注意して」読んでみてください。
文章を読むとついつい引き込まれてしまうので、私は「文末だけを拾い読み」しました。雑誌だったら、文末にだけマーカーを引きます。
そうすると、プロの方がどんな風に文末に変化をつけているのか浮かび上がって見えてきます。