こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は「私が文章を書けない理由」について書きます。
仮にもプロのライターを15年やっている人間が、しかも文章講座もしているのに「文章を書けない」なんて言っていいのか? という気がしますが……。
「これ、ブログに書いていいのかなぁ」と不安にもなりますが、事実だし(苦笑)。
私が、今、文章講座をできるのは、プロのライターになってから“書けない自分”に気づいて愕然としたからです。自分が書けないから、書けない人の気持ちがわかる。どうやったら書けるのか自分なりに考えて、工夫してきたことを文章講座で伝えています。
だから、このブログにも正直に「書けない理由」を書き留めておこうと思います。
「書けない」状態には、2種類あると私は考えています。
物理的に書けない
(本音では)書きたくない
です。
①の物理的に書けないに関しては、素材が足りていないことがほとんどです。
素材とは情報、知識そして理解です。素材が足りていないから書けないのなら、不足しているモノを補えばいい。それだけです。
②の本音では書きたくない。こちらはいささか厄介です。
この「書きたくない」があると、素材の情報集めも、知識や理解を深めたりにも取り組めなくなるからです。
では、この「書きたくない」の根っこにあるものは何なのか?
私の場合は「恐れ」でした。
こんなことを書いていいのかな?
情報が間違っていたら、どうしよう。
日本語がおかしくないかな?
ちゃんと読みやすい文章になっているだろうか?
もっとよい文章で書きたいのに書けない。
これ、誰かが読んで面白いのかな?
…不安や恐れはいくらでも出てきました。
こうした思いが根底にあると、キーボードを叩く指は止まってしまいます。
正直、この「怖いから書きたくない」という無意識を克服するのに、私は長い時間がかかりました。まだ、克服できたとは言い切れません。
そこで、今、私がやっているのは、いきなり書かない方法です。頭の中が混沌とした状態で、脱稿を目指すと恐怖が増大するためです。
具体的には、文章を書く前のステップを小分けにして、そこだけに注力するようにしています。
まずは素材だけを集める
情報の整理だけをする
キーワードを書き出す
書く順番だけを考える
1つのキーワードに関することだけを書く
5を積み上げていく
そんな感じです。
私がブログでもキーワード出しをしているのは、比較的、気軽に書けるブログであっても、いきなりキーボードを叩き始めたら途中で頓挫するのを知っているからです。
私は根が怖がりなので、今でも原稿を書くのはやっぱり怖いです。
でも、仕事は好きだから、自分の中にある「怖さ」とどう折り合いをつけるか考えながら、文章書く訓練を今でもしています。
おかげで、10年前と比べたら「書けない」状況に陥ることは減ってきました。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 8 | |
音声入力 | 8 | 1173 |
推敲・修正 | 12 | 1179 |
校正(2回) | 7 | 1171 |
タイトル画作成 | 15 | |
アップロード | 5 | 1181 |
計 | 55分 | 1181 |