こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は「文章を書いているときの不安に対する考え方」についてお話をします。
先日、私の文章講座に参加してくださったKさんが、こんなことをおっしゃってました。
「友達に話したときには、すごくウケて面白いっ!と言われたし、私も話していてワクワクしたんです。だから書こうと思ったのに。書いてるうちに、面白いのかどうかわからなくなってやめてしまいます。そういうことが多いんです」
あぁ……それっ! 私にも覚えがあります。
取材に行って、担当者の方からお話を伺ったときにはすごく面白くて、ワクワクして。絶対、これはいい記事になるぞーと、張り切って書き出したのに。書いてるうちに、なんだかどんどんテンションが落ちてきて、書けなくなってしまうんです。
同じ悩みを持ってる人がいる。と、思ってちょっぴり安心しました。
Kさんは、専門職の方です。業界内の最新情報を知る立場にあって、市場の動向や流行にも非常に詳しいのです。
もちろん公にしてはいけない話もあるので、そういった事は決して口外しないけれど、メディアにオープンになった情報を誰よりも早く知っているわけです。だから、飲み会の時とか友達との雑談で話をすると、みんながすごく喜んでくれるそうです。
そういう情報って、絶対にウケる!
ターゲットが女性の業界だから、ほとんどの女性が知りたがりますよね! と私も思いました。
だけどKさんは、書いているうちにどんどん自信がなくなってしまうというのです。話しているときはノリノリで盛り上がったのに、文章にするとかたくなってしまう。会話の面白さが再現できないと悩んでいました。
Kさんは、とても真面目な印象の方でした。だから、講座で作成した文章もすごくきちんとしています。ユーモアあふれる文体で、ウケを狙うタイプではありません。第一、業務でブログやメディアへの寄稿記事を書くのだから、あまり砕けた文章にするわけにもいかないでしょう。
そもそも、面白いってなんでしょうか?
思わず爆笑してしまう文章は、間違いなく面白い。それ以外にも、読んでいてクスっと笑ってしまったり、ジーンと感動したり、へぇ〜と感心したり。そうしたあらゆる感情を「面白い」でくくることもできます。
私は、そういった誰かに何らかの感情を起こさせるものが「面白い」情報だと考えています。
つまり、新しい情報があったり、知りたかったことが書いてある文章は、“面白い文章”です。
誰かが興味を持って読む文章は、その人にとって面白いのです。
私の場合は、誰かに「へぇー」とか「そうか」「なるほど」と思ってもらえれば、それでOKかなと考えています。
文章講座やセミナーの場合も同じです。私は、毎回「なるほど! を3つ持って帰ってくださいね」と伝えています。1回のセミナーで「なるほど」と思う情報が3回あれば、それで合格かなと思っているからです。
そんなふうに考えれば、自分の書いている文章が面白くないと悩むことは減るのではないでしょうか? 最新の情報って「なるほど」が必ずあるから面白いんですよ。
そういうことだと思うのです。
以前、どなたか忘れてしまったけれど、小説家の方がエッセイに書いていらっしゃいました。
「自分は、今、書いている小説のあらすじについては、人に話さない。それはネタを取られるとかそういう話ではなくて、誰かに話すと、自分が伝えて面白がってもらえたことに満足してしまう。書く気が失せる」
って。
ちょっとそれに似ているかなと思いました。
文章を書いていて「これ、面白いのかなあ?」と悩んだときに、このブログを思い出してもらえると嬉しいです。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 8 | |
音声入力 | 10 | 1473 |
推敲・修正 | 21 | 1506 |
校正(2回) | 7 | 1499 |
タイトル画作成 | 6 | |
アップロード | 5 | 1533 |
計 | 57分 | 1533 |