こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は「伝え方と受け止め方」の話をします。先日、私がSNSでヒヤリとした体験と、そこから考えたコミニケーションのあり方について皆さんにシェアします。
私事になりますが、私は今、舅の介護中です。90歳を越えて認知症もある舅の一人暮らしをサポートするために、夫とは2年近く介護別居をしています。
介護については、時々、SNSにも書いていて、少し前にFacebookで
認知症のサポートって、炎天下の砂漠で水撒きをしているのと似ている。
かも。
介護士さんを尊敬する……
とつぶやきました。
まぁ、その日は、ちょっといろいろなことがあったんですよね。
数日後、介護施設で働いている友達から連絡があり、おしゃべりしたときに、彼女が言いました。
「あれを読んで、その通りだなぁと思ったの」
それを聞いて、私は一瞬ビクッとしました。もし、ネガティブな方向で受け止められてたらどうしようと、反射的に思ったからです。
けれど、彼女が言ってくれたのは、
「介護の仕事って、ほんとに砂漠で水をあげているみたい。ここで芽が出る成果(見返り)を求めると辛くなる。水をあげ続けるために、自分の中の水が尽きてしまわないように、どこかで元気を補充しなくちゃなーって思った」
私のグチ交じりの発言がきっかけになって、他にも深いことをいろいろ考えたそうです。
「良い機会をありがとう」と彼女は言ってくれました。
彼女との会話の中で、私も自分の中にある思いが改めて言語化できて、すごく良い時間でした。
ただ、これは日ごろから交流があって、親しくしている彼女だから、こういう受け止め方をしてくれたんだなぁ とも同時に思ったのです。
もし全く交流のない方が、すごく疲れているときに「砂漠で水をやるような」という表現を目にしたら、彼女とは全く違う受け止め方をする可能性もあると気づきました。
思いがけないところで、言葉が一人歩きを始めて誤解を招く可能性があるのがSNSです。
でもそれを恐れすぎていては、私たちはSNSでの発言がすごく不自由になります。
どうしたら誤解を招かない、誤解が炎上や大炎上にならずに済むのか? を考えたとき、私ができる対策は1つだけだと思いました。
それは日ごろからの発言に気をつけることです。
誤解されないような発言はもちろんですけれども、今回のように「誤解されかねない」発言があったとき、仮に意図とは違う解釈をされてしまった場合「いや、あの人がそんな考え方するはずがないよ」といってくれる人が何人いるか。
そこがポイントだと思うのです。
例えば、私は夫と会話をしてるときに彼が「うるさい、黙れ!」と叫んだとしても、驚きはしても怒らないでしょう。怒るより前に「どうしたの? 何かあったの?」と心配します。
それは、日ごろのコミニケーションの中で、普段の彼はこんな言い方をしないという信頼があるからです。
ささいな一言で誤解を招くのは、つまるところ、日常の言動で相手の方に自分がどう見られているか? に原因がある。結局、そういうことだと思うのです。
コミュニケーションでは、伝え方以上に「受けとめられ方」が重要。そして、どのように受けとめられるか? は、それまでの発言の蓄積によります。
それは対面であっても、SNSであっても変わらない。
SNSやネットでは、自分が書き込んだ言葉が人柄を表す窓になると知った上で、普段から言動に気を配らなくては……と改めて感じた出来事でした。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 8 | |
音声入力 | 7 | 1313 |
推敲・修正 | 25 | 1422 |
校正(2回) | 6 | 1430 |
タイトル画作成 | 6 | |
アップロード | 5 | 1452 |
計 | 57分 | 1452 |