こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は、「音声入力を使いこなす心得」について書きます。
結論を言ってしまえば、長文の音声入力は下書き作成だと割り切って使おう! という話です。
先日、「ブログを5分で1000字入力!ライターが教える音声入力マスター講座」をIさんが受講してくださいました。
Iさんは、これまでドラゴンスピーチやAmiVoiceといった有料音声入力ソフトを使ってきた方です。
これらの音声入力ソフトは2005年前後から開発され、日本の音声入力シェアをつかんでいました。私も、両方のソフトを使ったことがあります。
有料だけあって高機能で、入力だけではなく音声コマンドで文字の削除や修正もできました。使いこなせば、キーボードを全く使わずに文章を完成させられたのです。
ただ使いこなすためには、事前にサンプルの文章をかなり長い間読み自分の発話の癖や声質を覚えさせる必要がありました。そこまでやっても音声認識率は80%いけばいいほう。かなり努力と辛抱を強いられるソフトでした。
日本語は同音異義語が多いため、英語よりも音声認識が難しいと言われています。その上、漢字変換も必要なのですから、開発者は大変ですよね……。
性能に大満足とはいかないまでも、音声入力が便利なので、私も頑張って使っていたものです。
けれど、2010年代後半に入り、スマホの音声入力のレベルが急激にあがったので、私はiPhoneを音声入力に使うようになりました。
iPhoneやGoogleの音声認識は入力オンリーで、テキストの修正や削除はできません。その代わりに、音声認識の精度は非常に高いです。何よりも事前に、話者の癖を学習させる必要がないところが素晴らしいです。
今回、受講してくださったIさんも、iPhoneの音声入力の認識率の高さに驚いていました。
日本語の構文が正しくて書き言葉で話せば、ほぼ正確に入力してくれます。
ただ、実際は話し言葉と書き言葉は違う言葉遣いになっているので、音声入力で100%の認識率を目指すのは難しいです。
私は、このブログを音声入力で書いていますが、推敲に10〜20分の時間をかけています。それは、ブログの末尾に掲載している記録を見てくだされば一目瞭然でしょう。
私は、Iさんに「音声入力に100%を求めないでください」とお伝えしました。音声入力に完璧な文章作成を期待すると、ストレスになってしまいます。修正は必要なので、音声入力のテキストは下書きと捉えるのが適切です。
でも、考えてみてください。
キーボードで入力する時も、誤字脱字はあります。入力しながら修正し、文章を書き終えたあとに、推敲と校正をするでしょう?
そう考えると、音声入力が下書きにしか使えないというのは、決してデメリットではありません。キーボードで入力するよりも、圧倒的に早く下書きができるアドバンテージがあります。
Iさんには、「iPhone×Google Docs。最強、音声入力!」のTipsをお伝えしたら、とても喜んでいただけました。
トータルで考えれば、音声入力で文章作成した方が、圧倒的に時間が短縮されます。だから、もっと気楽に音声入力を使って文章を書く人が増えればいいのにな、と私は考えています。
9月は「ブログを5分で1000字入力!ライターが教える音声入力マスター講座」の日程をこれまでより増やしています。興味があったら、こちらのページでチェックしてください。
よろしくお願いします。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 7 | |
音声入力 | 7 | 1266 |
推敲・修正 | 19 | 1383 |
校正(2回) | 8 | 1434 |
タイトル画作成 | 5 | |
アップロード | 5 | 1466 |
計 | 51分 | 1466 |