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大根の煮物は、ジューシィ!?

大根の煮物はジューシィ!?

今日は、自分の言葉で語ることと共感を求めることの難しさについて、私なりに話をします。

 

先日、ネットでB級グルメのレポートを読んでいて、私はびっくりしました。

 

若手のライターさんが書いていた大根の煮物を紹介する表現に、「大根がジューシー」と書かれていたからです。

 

大根の煮物が、ジューシー!?

 

初めて見た表現でした。

 

私の中で、大根とジューシーという単語は、結びつきません。

 

ジューシーは、オレンジやぶどうなどフレッシュな果物に使う言葉だという固定概念が私にはあります。

 

たとえ、新鮮でおいしい柿があっても「この柿はジューシーだね」とはいいません。それは、私が歯ごたえのある柿が好きだからかもしれませんが。でも、触ると崩れてしまいそうに熟した柿もジューシーとは言わない…かな?

 

ジューシーには、みずみずしい、汁気たっぷりなイメージがあるからです。

 

普通なら、大根の煮物がおいしいときには「柔らかく煮て、だし汁をたっぷり含んだ・・・」なんて表現するのではないでしょうか?

 

私だったら「大根の煮物は、味が染みている。舌で押すだけで、柔らかく潰れて口の中に出汁の香りが広がる」。そんな、言い方になるかもしれないです。

 

今は、肉汁がたっぷり出る焼肉やハンバーグもジューシーと表現するので、フレッシュなフルーツに限った表現ではなくなっています。ちなみに英単語の意味を調べてみたら、ジューシーにはおいしいの意味もありました。

 

ということは「大根の煮物をジューシー」と表現しても間違ってはいないわけです。

 

単語の使い方うんぬんはおいたとしても、私は「大根の煮物がジューシー」という表現に違和感はあるけれど、否定したくはないなと思いました。

 

なぜかと言うと、私にも「おいしい!」を表現する独特な言い回しがあるからです。

 

それは「みるい」です。

 

私にとって、一番おいしいきゅうりは、みるいきゅうりです。もし私がきゅうりを食べて「このきゅうり、みるいねぇ!」といったら、きゅうりのおいしさを最上級に喜んでいる時です。

 

だけど世の中大半の人は、「きゅうりがみるい」といっても、私が何を言いたいのか伝わらないでしょう。もしかしたらわかってくれるのは、私の両親と妹、そして親戚だけかもしれません。

 

「みるい」は静岡の方言なんです。

 

今の若い人が使うかどうか知りません。もしかしたら、昔から町の人は使わないのかもしれないです。

 

もともとは、お茶農家の用語だったと言う説があります。「新茶の葉をみるいうちに摘む」そんなふうに使ったそうです。

 

新緑の季節に、緑が透けて見えそうな柔らかい葉。それだけを選んで摘んで、新茶にします。

 

“みるい”には、若いとか、幼い、未熟、柔らかいといったニュアンスがあり、みるい葉で作った新茶が美味しいから、みるいには、おいしいという意味も付加されたのでしょう。

 

ちなみに“みるい”の対義語は、“こわい”です。きゅうりがこわくなると、成長しすぎて、ゴツゴツして、皮が渋くてあまりおいしくないです。

 

生活に即した言葉は、人によって違ってきます。そうした言葉を、私はいくつも持っています。

 

自分の言葉で、実感や体感を表現できるのは、すごく素敵なことだと思います。だけど、それが読む人に伝わるのか? 共感を呼ぶか? は、別の問題です。

 

自分の言葉で語るのと、読者の共感を呼ぶのを両立させるのは難しいなぁ。

 

と、大根の煮物がジューシーの表現から考えてしまいました。



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