電子書籍出版コンサルタントの松永弥生です。
私が「電子書籍を出版しました」と報告したとき、「印税生活ですね!」というコメントをいただきました。
これは私だけではなくて、出版した方はお約束のように言われているらしいです。「印税」は、これから本を出そうと考えている方にとって、一番気になるポイントかもしれませんね。
出版相談のときに、一番多い質問も「印税は、どのくらい入りますか?」です。
自分で全て手続きして、AmazonのKDPで出版をすれば、最大70%の印税が入ります。
一般的な出版社から書籍を出した場合は、10%と言いますから、KDPの印税は破格ですね!
これは、電子書籍を出版する人にとって、大きな魅力です(^_^)
「やったぁ〜! 自分も本を出版すれば、夢の印税生活!」
と考えちゃいますよね。
日本より早くKDPがスタートしたアメリカでは、自分で出版して100万部を販売している作家さんもいらっしゃいます。電子書籍で印税生活を実現した人も、実際にいるのです!
ただ……
確率からいうと、宝くじよりも小さい数値になるでしょう。
紙書籍は、年間8万冊以上の新刊が発売されています。2013年にミリオンセラーは5冊。2012年は、たった1冊「聞く力〜心をひらく35のヒント』(阿川 佐和子 著、文藝春秋」だけでした。
書籍って、ミリオンどころか重版されるだけでもタイヘンなんです。プロが書いて、プロの編集者が作って、出版社の営業が売ってもタイヘンなのが現実です。
本づくりのノウハウを持たない個人が、自分で原稿を書いて出版して、カンタンに売れるとは思わないほうが賢明です(苦笑
「じゃぁ、電子書籍を出版しても意味がない」と思われますか?
wsws_sangatsu私は、2014年1月に「ビジネスにつながる電子書籍出版: 企画構成から原稿の書き方まで、ライターがズバリ教えます! ウズウズ知恵の共有シリーズ」を出版しました。
月に数冊位のペースで売れています。
地味でしょう? (笑)
原稿を書くのに費やした時間を考えると、印税収入は全く割にあいません(*´▽`*)
だけど、それでOK! なのです。
元々、印税を目的に出版したわけではないからです。
私が電子書籍を出版したのは、自分が持っているスキルや知見を多くの方と共有するためでした。私が電子書籍出版サポートをするようになって得た経験や気づきを書籍のカタチで公表し、本を読んでくれた方に役立てて欲しかったのです。
情報を公開すると、自分の専門性をアピールできます。
その結果、私のところに、文章講座や電子書籍出版講座のセミナー依頼が入りました。その講座をきっかけに電子書籍サポートの依頼もはいりました。
電子書籍を出版して一ヶ月後には、大阪市都市型産業振興センター イメディオからセミナーのオファーをいただいたのです。
私は、電子書籍にはビジネスを補完するツールとしての価値があると思っています。
ブログやSNSでは伝えられない情報を、電子書籍で伝えられます。