いい文章の定義は、さまざまですが「読みやすい文章」はいい文章の条件です。
モニター上に表示して眺めるだけではなく、音読しましょう。
音読して引っかかるところは、読み下しにくいところです。ほかにもっとよい言い回しがあるかもしれません。
語順がおかしかったり、“てにをは”を間違えているのも、音読で気づくことがあります。
書き上げた原稿を何度も読み直すのは、大切です。
……と、分かっているけれど、私は自分の原稿を読み直すのが嫌いです。
読んでいると、
「字を間違えてる!」
「文章が単調でつまらない」
「なんでもっと上手に書けないんだろう」
などなど、自分の書いた文章に突っ込みをいれてしまって、落ち込むからです。
それに、音読って黙読よりも時間が掛かるし、疲れるし。
やった方が絶対にいい!
というか、やらないとダメっ!!
分かっているけど、やりたくない……。
プロにあるまじきことですが、それが私のホンネです。
だからといって、やらずに済ますわけにもいかないから困ります。
どれだけ丁寧にチェックしても、ミスをゼロにはできません。
それなのに、やるべきことをやらずにいい加減なチェックで原稿を作成して、納品するわけにもいかないでしょう。
よし、やろう!
……。
ごめんなさい。やっぱり、キツいわ〜。
そんな風に、音読を自分でやりたくない私は、ツールに頼ることにしています。
YouTubeなどの動画を見ていると、ロボットのような音声で動画の説明をしているものがありますよね。あんな感じで、コピー&ペーストしたテキストを読み上げてくれます。
知らない熟語は読み間違えたりしますが、そういう引っかかりがあると、チェックしている脳みそがピクっと反応するので、校正ツールとしてはちょうどいいです。
てにをはのミスや、漢字の誤変換も、読み上げてもらうと気づきやすくなります。
文章講座でも、「便利!」「一度使ったら、手放せない〜」と絶賛してお勧めしています。