こんにちは。
今日は持続化給付金の件から「伝える力」について、私が感じたことをお話しします。
5月末、私の口座に持続化給付金が振り込まれました。
私よりずっと苦しい方が多いと思うのですが、ライターも取材ができなくなり、セミナー講師も対面ではできない。私も4月5月は仕事がほとんどなくなっていました。
コロナ禍は、本当に多くのところに影響を与えています。
持続化給付金のおかげで、厳しい状況に変わりはないけれど、私はしばらく頑張れます。
本当にありがたい政策ですが、これが今、国会や世の中を騒がしています。
国から持続化給付金の業務を受注した一般社団法人が、法人設立役員の関連している各企業のもとに、業務を再発注しているのが明らかになったためです。
お金の流れや予算の使い方が不透明になっている。税金が適切に使われているのかわからない。そういった点が、ケンケンガクガクと国会で追求されています。
「私たちの税金を適切に使ってよ!」という思いは、もちろん私にもありますが、ここではその話はちょっと置いておいて、私が「なるほど!」と思った件についてだけお話しします。
それは、経産省のサイトに掲載される持続化給付金に関する情報が、非常にわかりやすかった! という点です。
次々とサイトに出てくる情報を見ていた私は「これ、誰が資料(PDF)を作っているんだろう?」と疑問を感じていました。情報が的確に整理されていて、パッと見やすく読みやすくわかりやすい。ケースに対応したフローチャートや業種別支援策リーフレットに至っては、こう言っては失礼ですが「お役人の仕事ではないな」という印象がビシバシと伝わってきました。
私は昨日、別件で法務局のサイトを見ていたのですが、「かんたん事前準備ガイド」がA4用紙に文字ぎっしりで44頁あって、ゲンナリしたところです。改めて「持続化給付金の案内は本当に分かりやすかった」と思った次第です。これまで、必要に迫られて国交省や文科省、警察庁などなど官公庁のサイトを見てきていますが、ほしい情報がわかりにくくて「ウッキィィィ」と脳と感情がサル化してしまう場面が多々ありました。
持続化給付金の広報は、統一されたPDFのデザインもセンスがいいし、よほどできる若手が部内にいるのかな? それにしても仕事が早い……と考えていました。今回の報道で電通が各種広報を請け負っていると知り「なるほど。プロの仕事だ」と納得したのです。
持続化給付金に関して、これだけわかりやすい情報が迅速に公開されたのは、自粛要請で売上げが大幅ダウンしてしまった私たちにとって非常にありがたいことでした。もし従来のお役所的な文書で告知されていたら、受給を望む人たちはもっと混乱を極めていたことでしょう。
もちろん、お金の流れや予算の使途など情報は開示し明確にすべきの強い思いはありますが、「伝える力」を持ったプロの仕事に私は感謝しています。