こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日はブランディングの視点についてお話しします。といっても堅い話ではなくて、昨日の日曜日、明るいうちからビールをプハーッと飲みながら考えたことです(笑)。
6月に入り急に暑くなって、ビールが美味しくなりました。
今の季節、ビールといえば! なにはなくとも茹でたての枝豆ですよね(断言)。
私が住んでる大阪は、八尾市が枝豆の一大産地。八尾えだまめとして、数年前から猛烈アピールしています。。
去年は、面白いステッカーを貼った車が大阪府内を走り回り、八尾えだまめのアピールをしているとニュースにも取りあげられました。
そこでちょっと調べてみたら、この八尾えだまめのブランディングが面白かったんです。
実は、八尾えだまめって、特別な品種じゃないんですよ。一般的な品種で、6月から9月にかけて出荷するために、いろいろな品種を時期をズラして育てているそうです。
例えば“枝豆の王様”と言われているのは、山形県庄内地方の特産品「だだちゃ豆」。だだちゃ豆は商標登録もされており、だだちゃ豆を名乗れる品種も限定されています。
私は、ブランド化される野菜や果物は、そういうものだと思っていたので、八尾えだまめは一般的な品種と知ってかなり驚きました。
じゃあ何をもって「八尾えだまめ」をアピールしているのか?
調べてみたら、枝豆と言うのは鮮度が命!の生鮮食品なんです。収穫して2日でおいしさの決め手となるアミノ酸と糖分が半減してしまうそうです。
そこに目をつけた八尾の農家さん達は、卸売場が近くにあると言う地の利を生かし、完熟枝豆を早朝から収穫し、当日出荷。新鮮なうちに食卓へ届ける戦略を取りました。
流通上の難点を逆手にとって、地方の枝豆と差別化を図ったわけです。
今年もJA大阪中河内ほか八尾市の公用車は、八尾えだまめの鮮度をアピールするステッカーを車に貼って走り始めました。ネットで探すと「なんせボクらはアシが速いからね。たぶんクルマより速いと思うで。」というポスターが出てきます!
枝豆って、とても身近で好まれている食べ物でしょう。
こう言ってはナンだけど、どこにでもある……家庭菜園でも作られている野菜です。
その枝豆をどう差別化して、特産品として売り出すか? その目のつけどころが“流通”。ブランド化するために、地域全体で取り組んでいるところがとてもいいなぁと思いました。
もちろん、昨日ビールのおつまみにしたのは、八尾えだまめです!
スーパーを2軒回ったんですけれど、八尾えだまめは残念ながら売っていませんでした。あー、食べたかったのになぁ……と思いながら、商店街の八百屋さんの店先を通りかかったら、バラ売りしてる八尾えだまめを発見!
購入して、家に帰ってすぐに茹でましたよ〜。だって、夕飯の時までおいといたら、せっかくの鮮度が落ちちゃいますから!!
そして、明るいうちから八尾えだまめとビールを堪能。幸せな日曜日でした。