こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は、「文章を速く書くために、アウトプットに集中する!」の話をします。
2013年に文章講座を始めてから、これまで1000人以上の方に参加いただきました。私の文章講座は座学+ワークショップで構成されています。ワークショップでは、30分で1000文字の文章を書いてもらいます。
もちろん文章を書くのが苦手だと感じている方が参加してくださるので「30分で1000文字も書けるのかなあ?」と不安になりながらいらして下さる方がほとんどです。
実は、このワークショップでは手書きで文章を書いてもらっています。ほとんどの方が1000文字を30分以内に書き終えていました。中には「言葉がどんどん溢れてきて、手がおいつかないのがもどかしい!」と言う方もいらした位です。
けれど、中にはどうしても、書き進めることができない方もいらっしゃいました。その方たちに共通していたのは、書いた文章を消してしまうことです。
ワークショップを始める前に「ボールペンを使用してください。消せるボールペンの使用は禁止。間違えたところは線を引いておいたり、前後を入れ替えたいときは、言葉を丸で囲んで矢印で示すなどして、とりあえずどんどん書き進めてください」と伝えておきますが、納得できない文章を消してしまいたい人が、ごくわずかですけれどもいました。
1行書いては「ちょっと違うかも?」「もっと良い表現があるんじゃないか?」と逡巡し消してしまうのです。
私もパソコンで文章を書いているときに、同じことをしてしまっているので、書き直したくなる気持ちは痛いほどよくわかります。でも、それをやってしまうと本当に文章が先に進みません。
文章のブラッシュアップをするのは、推敲作業です。文章を書き終えた後の、次のステップになります。1行ごとに推敲しながら書いてはいけません。全体の構成が見えないうちに細部にこだわりすぎてはいけないのです。
最初に書く文章はあくまでも下書きです。文章をブラッシュアップするのは、一旦、全てをアウトプットしてからやるべきです。「書く」と「推敲」を一緒にやろうとしてしまうと、文章を書くのが非常に辛くなってしまいます。
パソコンで文章を作成していると、なまじ目の前にきれいなフォントでテキストが並ぶので、つい文章を推敲したくなります。だけど、書いてる端から消していってしまってたら、いつまでたっても書き終わりません。
初稿は、とにかくスピード重視! 「これは、下書き」と割り切って、一気にアウトプットし、次に推敲をするのが文章を早く仕上げるコツです。
私は音声入力を活用するようになってから、アウトプットに集中しやすくなりました。
精度がよくなったとはいえ、音声入力は100%でテキスト変換をしてくれるわけではありません。どうせ後で見直して、誤字脱字を直したり、句読点を挿入しなくてはならないのです。だから割り切ってアウトプットに集中できます。
それに思考のスピードを落とさずに、テキスト化できる。その点でも音声入力は、アウトプットに集中するのに向いています。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 6 | |
音声入力 | 9 | 1256 |
推敲・修正 | 14 | 1291 |
校正(2回) | 4 | 1285 |
タイトル画作成 | 6 | |
アップロード | 4 | 1306 |
計 | 43分 | 1306 |