こんにちは。経営者のための文章コンサルタント松永弥生です。
今日は「ポジティブに伝える」大切さをお伝えします。ポジティブな伝え方は、多くの人の共感を呼びます。
7月1日から、レジ袋が有料になりました。私もマイバックを持ってお買い物に行っています。
そんな中で、先日とても残念なニュースを聞きました。マイバック持参が始まってから、なんと万引きが増えているというのです。
マイバックは、袋の口が空いているので万引きがしやすい。警備員の方も状況が判断がしづらくなったため、増えているとニュースが伝えていました。
コロナ禍で小売店も厳しい状況にある中で、やりやすくなったからと万引きが増えるなんてすごく情けないし悲しい。私は、憤りを感じています。
先週、商店街に買い物に行ったら、八百屋さんの店先に、今まではなかった貼り紙が掲示されていました。こんな対面式の八百屋さんでも万引きがあるの? と驚きました。このお店の方は、いつも明るく元気に丁寧に対応してくれて、私が好きなお店です。
この貼り紙にも、そんなお店の方の人柄が表れていると思いました。
単に「万引きは犯罪です」と警告するだけではなく、まず「目撃者のおかげで見つかりました。ありがとうございます」と伝えている。これは、お客様に感謝するのと同時に、万引きをしようとする人に対して、より強い警告にもなっています。
警告文として、上手な書き方だなぁ……、と感心しました。
他の店舗では、館内放送が流れていました。
当店では防犯のため、私服警備員が巡回しておりますが、お客様におかれましてもお手回り品や貴重品には充分ご注意ください。
万引きが増えているといっても、悪いことをするのはお客様の全体数からみたら、極々わずかな人数です。犯罪を犯す人に警告を与えたいけれども、他の多くのお客様に与える印象が悪くなってはいけません。
もしこのアナウンスが、
防犯のため、私服警備員が巡回しております。
だけなら、お客様の中には「私は警戒されている」とネガティブに受けとめる方もいらっしゃるかもしれません。
お客様におかれましても、お手回り品や貴重品には充分ご注意ください。
と続くことで「私は見守られている」と感じます。そうした心遣いの感じられるアナウンスがすばらしいと感じました。
万引きをしようとする人には、私服警備員が巡回しているという情報は、行動の抑制に繋がるでしょう。一般のお客様にとっては、自分の手荷物を守ろうという意識付けになります。
このアナウンスは、どちらにとってもメリットがあります。
防犯メッセージは、ネガティブになったり強い警告になりがちですが、この2つの事例は警告を与えつつ、一般のお客様への配慮を念頭においてコピーを考えています。
それはポジティブな伝え方で、多くの方の共感を呼ぶ方法です。こうした気配りができるお店なら、当然お客様もファンになりますよね。
ターゲットにメッセージを届けつつ、その外側にいる方にも配慮する。そんな伝え方ができるように、共感力を磨いていきたいと私も考えています。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 12 | |
音声入力 | 9 | 1123 |
推敲・修正 | 5 | 1213 |
校正(2回) | 7 | 1255 |
タイトル画作成 | 5 | |
アップロード | 6 | 1274 |
計 | 44分 | 1274 |