今日は「初めてのクラウドファンディングは、大成功だけど失敗だった……」の話をします。
5年前、クラウドファンディングの企画を考えたときに「これは、うまくやれば大きな話題になる」という思いが、私にはありました。
それは、“高校生の女の子が痴漢被害に困り果てて、自分で対策を練ってそれが効果があった”というのは、メディアが取り上げてくれるネタだと確信できたからです。
問題は、どうメディアにつなげるのか? でした。
クラウドファンディングが話題になって盛り上がれば、メディアにプレスリリースして取材をしてもらえるかもしれない。
だけど私1人の力で拡散して、クラウドファンディングを盛り上げるのは難しいと思っていました。考案者は被害者なので、個人の特定を避けるために、プロジェクトの表に考案者母子を出さないと決めていたからです。
私1人の口コミでなんとかしなくちゃいけない……と、最初は考えていました。
そこで、バッジのデザインコンテストをクラウドファンディングと併催することにしました。
例えばコンテストに10人の人が参加してくれて、それぞれが10人に情報をシェアしてくれたら100人に広がる。そんなふうにして、コンテストの参加者が、情報発信に協力してくれたらいいなと考えたのです。
私のこのアイデアに、大阪FAAVOの方が興味を示してくれました。
そして「ネットを使ってデザインコンテストをやるのなら、クラウドワークスに相談してみたらいいよ」と取締役である田中さんを紹介してくださったのです。
私は自分の思いつきが大きな話になっていくのを感じて、ドキドキしながら田中さんにプレゼンをさせていただきました。最初は、普通に話を聞いていらした田中さんが、途中から身を乗り出して、私がタジタジとするほど熱いアドバイスをしてくださったのを、今も覚えています。
デザインコンテストをクラウドワークスで展開するのは、イレギュラーな使用方法だったのですが、企画の趣旨に共感してくださって、全面協力していただけました。
それだけではなく社会貢献の意義を感じて、東京で記者会見をしてくださることになったのです!
メディアにどうつなげようかと考えていたのに、いきなり記者会見!
もちろん私も初めてのことなのですごく緊張しましたが、このチャンスを逃す手はありません。この時、生まれて初めてプレスリリースを書きました。
会見に参加してくださった記者の方が、その日のうちに記事を書いてくださいました。それがYahoo!のトップニュースに写真入りで掲載。Twitterでトレンドにも入っていたと、あとから友人に教えてもらいました。
まさか、そんなことになるとは思わず関係者一同びっくり! 夜中にSkypeでみんなで集まり会議をして対策を練ったのを覚えています。
実は、会見したその日に記事になるとは誰も思っておらず、まだクラウドファンディングのページもクラウドワークスのページも公開されていない状態でした。
私はそれから三日間、ほとんど徹夜状態で、サイトを作り上げる羽目になり、準備不足を痛感しました。
Yahoo!に記事が掲載されてから、1ヵ月間、国内外のあらゆるメディアから取材申込みがありました。
おかげで、クラウドファンディングの目標額は1週間で達成。デザインコンテストにも2週間で400点以上の作品が集まりました。
はじめてのクラウドファンディング挑戦は、FAAVOさんとクラウドワークスさんの多大な協力を得て、思いがけない方法で目標を達成できたのです。今でも、心から感謝しています。
だけど、これは大成功であると同時に失敗だったなぁという反省点を私にたくさん残してくれました。
項目 | 所要時間(分) | 文字数 |
キーワード出し | 7 | |
音声入力 | 9 | 1503 |
推敲・修正 | 16 | 1453 |
校正(2回) | 9 | 1504 |
タイトル画作成 | 5 | |
アップロード | 5 | 1533 |
計 | 51分 | 1533 |